華胥の国に遊ぶ

「変化」「変容」「進化」「成長」をキーワードに、未来の自分に向けたメッセージを書き続けています。

『偶然は準備のできていない人を助けない』

 

偶然は準備のできていない人を助けない。

パスツール

 

 "偶然は準備のできていない人を助けない"のか、

それとも、

"準備をしていない人は偶然をやり過ごしてしまう"のか、

いずれにしても、

偶然はつかもうとしない限り、

一瞬で通り過ぎてしまうのかもしれません。

 

何かを成し遂げようと、日々努力を続けていても、

前に進んでいる実感を感じることができないことも

あると思います。

 

それでも、そうした時間は、

感覚を鋭敏にし、

ほんのわずかな"偶然"を見過ごすことなく、

気づくことができる力を

与えてくれるのではないかと思います。

『努力は未来を良くし、過去を美しくする』

 

努力よりほかに

われわれの未来をよくするものはなく、

また努力よりほかに

われわれの過去を

美しくするものはないのである。

幸田露伴

 

 

努力は未来を良くし、過去を美しくする。

この言葉ほど、

努力をする勇気を与えてくれる言葉はないように思います。

『ワクワク感を感じる目標』

 

新しいことに挑戦するときに、

もっとも大切なことは、

現在の自分の能力を考慮して、

できるかできないかを予測することではなく、

「やる気」があるかないかである。

これを忘れてはならない。

 (斎藤茂太

 

 

何か目標を立てるときに、

その瞬間の自分の能力を考慮してしまうと、

本当に自分の成し遂げたいものではなく、

その時点で成し遂げることができると考えられることを

目標としてしまいがちです。

 

そのような気持ちで立てた目標には、

ワクワク感を感じることができないように思います。

 

できるできないではなく、

毎日、ワクワク感を感じながら、

地道に行動を続けられるような

目標を立てることが、

重要ではないかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

『読書』

 

読書とは、

自分で考える代わりに

他のだれかにものを考えてもらうことである。

ショーペンハウアー

 

 

読書を通じて、

自分が気づいていない考えに気づいたり、

あるいは、

自分のなかにあるまだ整理できていない考えが

整理されたりすることがあります。

 

読書は、

何か新しい知識を与えてくれるだけでなく、

自分のなかにある言葉にならない考えや思いを

気づかせてくれるのです。

 

『偶然は必然である』

 

運命は偶然よりも必然である。

「運命は性格の中にある」

という言葉はけっして

なおざりに生まれたものではない。

芥川龍之介

 

 運命は、偶然のように感じます。

ただ、その偶然は、自分自身の思考が引き込んでいるようにも

感じます。

 

 

 

『他人の考えを採択する』

 

いかなる人間の思想も、

他人の考えについての思考に他ならない。

最も深い思想の人たちは、

自分にとってよいものを他人の考えから採択し、

それをいっそう前進させるものである。

(アラン)

 

 

自分では、オリジナルな考えであると思っても、

多かれ少なかれ、社会、あるいは周囲の人々の影響を

受けていることは間違いありません。

 

無意識で影響を受けることがほとんどだと思いますが、

それを意識的に行うことが、

イノベーションを生み出すポイントではないかと思います。

 

ゼロからイチを生み出すためには、

相当なエネルギーが必要となるはずですが、

意識的かつ都合よく他人の考えを採択することで、

そのエネルギー消費をセーブすることができるのではないかと思います。

 

そのセーブしたエネルギーを、

前進させるために活用する。

 

イノベーションを生み出すためには、

 

“自分にとってよいものを他人の考えから採択する”

 

ことが重要なポイントではないかと思います。

『すぐに行動する。」

  

いつかできることはすべて、今日でもできる。

モンテーニュ

 

 何かを成し遂げようとする思いは、

とても重要だ思います。

 

ただ、それ以上に重要なのは、

成し遂げようとすると思うだけでなく、

実際に行動することです。

 

どんな思いがあっても、

行動が伴わなければ、

何も達成することはできません。

『一歩一歩』

 

いつかは目標に通じる歩みを一歩一歩と運んでいくのでは足りない。
その一歩一歩が目標なのだし、一歩そのものが価値あるものでなければならないよ。

ゲーテ

 

 

目標に向かうプロセスそのものを

価値あるものとして考えるようになると、

より前向きにあらゆるものに取り組むことができるように

なると思います。

"「模倣」こそ「発明」、「アイデア」、「イノベーション」の源泉である"

 

発明する方法は一つしかない。それは模倣することだ。正しく考える方法は一つしかない。それは古くからの試練を経た何らかの思想を継承することだ。

(アラン)

 

「優れた芸術家はまねをし、偉大な芸術家は盗む」とピカソは言った。だからすごいと思ってきたさまざまなアイデアをいつも盗んできた。

スティーブ・ジョブス

 

イデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない。

(ジェームス・W・ヤング)

 

 

「模倣」というと言葉と

「発明」、「アイデア」、「イノベーション」という言葉は

直接結びつかないイメージがありますが、

先人の言葉からは、

“「模倣」こそ「発明」、「アイデア」、「イノベーション」の源泉である”

という強いメッセージを感じます。

 

模倣するプロセスにおいて、

自分の経験との化学反応がおき、

新たなアイデアが生まれる。

 

なぜ、そんなことが起こるのか。

やはり、模倣しようとする対象は、

結果が出ている、あるいは結果が出ることが間違いないもの

であることがほとんどであり、

そこには、それこそ様々な試練を乗り越えてきた思想が

詰まっているからではないかと思います。

『言葉は重要であり、言葉が世界をつくり上げている』

カント、ピアジェデュルケームによって代表される

社会構成主義のなかでは、

言葉が非常に重要とされています。

 

社会構成主義の4つのテーゼとして、

 

・ 私たちが世界や自己を理解するために用いる言葉は、

「事実」によって規定されない。

ある物事を言葉で描写する場合、

その表現方法は人それぞれによって異なり、無限にある。

 

・記述や説明、そしてあらゆる表現の形式は、

人々の関係から意味を与えられる。

意味や世の中に対する理解は、

1人で考え続けて生まれるものではなく、

人々の関係のなかでつくり出されるものである。

 

・私たちは、何かを記述したり説明したり、

あるいは別の方法で表現したりする時、

同時に、自分たちの未来をも創造している。

 

・自分たちの理解のあり方について反省することが、

明るい未来にとって不可欠である。

 

というものがあります。

いずれのテーゼにも共通していることは、

事実が存在するのではなく、

言葉によって世界がつくり上げられるということです。

 

やはり言葉は重要です。