『向こうみずな希望』
「最も笑うべき、最も向こうみずな希望が、ときとして、異常な成功の因であった。」
(ヴォーヴナルグ)
現実感のない、高い大きな「目標」は達成意欲が続かない、
まずは小さな「目標」から始めるのが良い。
ということを耳にすることが多いと思います。
確かにその通りです。
ただ、小さな「目標」の積み重ねた先に、高い大きな「目標」が続くとは限りません。
例えば、「良い大学に入り、良い会社に入る」ことを「目標」としていた場合、
「良い会社に入った」ところで、一旦、ゴールとなります。
「良い会社」で仕事を続けることで、新たな「目標」は見つかることもあると思います
が、「目標」の連続性が一旦途切れてしまうことは間違いません。
「最も笑うべき、最も向こうみずな希望」を実現することは容易ではなく、そうした
「希望」を持つことそのものが現実感のないことかもしれません。
ただ、そうした容易に到達できない「希望」を持つことで、途中で何度も「行き先」を
考えることは必要ではなくなります。
その「希望」に到達することのみに意識が集中するようになり、意識が研ぎ澄まされ、
見えなかった「希望」に向かう道も見えてくるようになります。
ヴォーヴナルグの言葉のとおり、「異常な成功」は「向こうみずな希望」、高く大きな
「目標」を持つことから始まるだと思います。