『アイデアが目の前に現れる瞬間』
長いあいだ、まえに進もうとしても、
進みようがないと思っていたのが、
ぽかっと道が開ける。
それはちょうど、
長く追い求めたアオスジアゲハが
目の前にとまっているのを、
見つけたような悦びかもしれません。
(岡潔)
なぜか「アイデア」は考え続けている時には、浮かんでくることはありません。
その瞬間は、全力で考え続けている時ではなく、ふと力を抜いた時に
訪れてくるような気がします。
弛緩した瞬間に、これまでに体のなかに蓄積された様々な経験が、
無意識的に結び付けられるのだと思います。
常に弛緩している状態では、この瞬間が訪れることはありません。
「アイデア」を追い求め、貪欲にインプットをし続ける時間があるからこそ、
弛緩した瞬間に新たな閃きが生まれるのだと思います。
「アイデア」には、「集中する時間」と「弛緩する瞬間」が必要なのだと思います。