『自分はどんな非論理的な信念を持っているか』
アルバート・エリスは、
人が落ち込んだりする原因は、
その人が持つ、非論理的な信念にあると考えます。
出来事そのものには、
プラスもマイナスの意味もなく、
その人が持つ信念が、
その出来事に対し、プラス、あるいはマイナスの意味付けを行うという考え方です。
ちなみに、非論理的な信念は4種類に分けられるそうです。
①ねばならぬ信念
何事においても、「〜しなければならない」と考えてしまう。
②悲観的信念
すぐに「もうだめだ。絶望的だ」と考えてしまう。
③非難・自己卑下信念
何かうまく行かないことがあると「自分は無能だ」と考えてしまう。
④欲求不満低耐性信念
すぐに「我慢できない」と思ってしまう。
程度の差はあれ、
こうした非論理的な信念は誰もが持っているのではないかと思います。
何かの出来事に直面したとき、
感情的に必要以上に反応しないためにも、
「自分はどんな非論理的な信念を持っているか」
ということを考えてみることは大切なことだと思います。
(参考:ABC理論)
人間の感情は、出来事や経験そのものによって引き起こされるのではなく、
その人が持つ信念によって引き起こされるものである、という考え方。
以下のようにABC(DE)のプロセスで説明される。
A:Activating event or experience
出来事や経験を表す。
B:Belief
その人が持つ信念を表す。
C:Consequence
信念(B)を持つことによって生じた感情や反応などの結果を表す。
D:Discriminant and dispute
マイナスの感情を引き起こす信念(B)を明らかにし、徹底的に反論すること。
E:Effect
Dによってもたらされる効果。