『モデリング』
「モデリング」とは、
アルバート・バンデューラが確立した行動療法の手法であり、
モデルとなる人物の行動を見て、同じような動作や行動をすることです。
この「モデリング」を進めるためには
以下の4つのステップがあるとされています。
①注意過程
多くの情報の中で、特定の情報やモデルに注目し、選ぶ取る過程。
つまり、ありたい姿を実践している人を「モデリング」する対象として、
選択するという過程。
②保持過程
選択されたモデルが象徴的な形で記憶にとどめられる過程。
モデルの特徴・行動パターンをイメージ化・言語化し、自分のなかに
保持する過程。
③運動再生過程
モデリングした行動を実際の行動に変換する過程。
モデルの行動を実際に自分でもやって見ることで、そのギャップに気づき、
少しずつモデルの行動に修正していく過程。
④動機づけ過程
習得した行動が実行され、強化を受ける過程。
動機づけには、人に褒められるなど、外部環境から与えられる「外的強化」
自分自身で行う「自己強化」がある。
いずれにしても、
「モデリング」の対象を見つけ、彼我の差を意識することから、
このプロセスが始まるのではないかと思います。