『志と目標』
「志」と「目標」とは似て非なるものと良く言われます。
「志」は「目標」より遠くにあるもの。
「志」は精神世界において目指すもの、「目標」は物質世界において目指すもの
としてイメージされることが多いかもしれません。
辞書で調べてみると、
「志」とは
「ある方向を目指す気持ち。心に思い決めた目的や目標」
「目標」とは
「そこへ行き着くように、またそこから外れないように目印とするもの」
とあります。
確かに似て非なるもののように思われますが、よく読んでみると
「志」と「目標」は密接不離の関係にあるのではないか
ということに気づきます。
すわなち、
「心に決めたこと、すなわち『志』を持ち続けるためには、
途中で迷うことがないよう目印が必要となる。
それが『目標』である。」
という関係。
よく、人から与えられた「目標」では心が動かないと言われます。
それは、「志」がないからではないでしょうか。
「目標」に力を与えるのは「志」であり、
「目標」を設定しても、「志」がなければ、心が動かず、自分を突き動かす力は
湧いてこないのではないかと思います。
また、一方で、「志」は、心のなかにある漠然とした思いであり、「目標」がなけれ
ば、具体的かつ強固なものとして作り上げられることもないのではないかと思います。
やはり「志」と「目標」は密接不離の関係にあるのです。