華胥の国に遊ぶ

「変化」「変容」「進化」「成長」をキーワードに、未来の自分に向けたメッセージを書き続けています。

『自分の強みは他者が知っている』

「強みは?」と問われて、

即答できる人は実は少ないと思います。

そもそも「強み」は意識して発揮できるものではないように感じます。

 

海のない土地に生まれた人にとっては

海はわざわざ訪れる場所であるように、

自分では当たり前過ぎて意識もできないことが、

他者から驚きを持って受け止められる。

それが「強み」の本質だと考えます。

 

「自分の強みを知る」ためには、

他者に聞くのが一番ではないかと思います。

 

どんな世界が見えているのかを想像してみる

散歩していてふと気づいたのが、

時間帯によって出会う人が違うということです。

 

 

同じ場所でも時間帯によって景色が違います。

見える景色の違いによって

感じることも違います。

 

その時にあらためて感じたことが

同じ景色、出来事でも

その時の状況や人によって

見えるもの、感じることは

大きく異なるのではないかということです。

 

見えるもの、感じることが異なれば、

その後の行動に違いも生じます。

 

このことを踏まえることなく、

自分の見える世界が世界のすべてであると

無意識に捉えてしまうことが、

勘違いを生む原因なのではないかと思います。

 

どんな世界が見えているのかを想像することは

他者とのコミュニケーションにおいて

大切なことではないかと思います。

 

『新しいチャレンジがもたらしてくれるもの』

新しいことにチャレンジすることはプラスなことばかりです。

チャレンジが上手くいけば、もちろん喜ばしいことです。

 

ただ、新しいチャレンジがもたらしてくれるのは、

上手くいった時だけではありません。

 

新しいことにチャレンジしただけで、

これまで知らなかった世界を知ることができます。

世界が広がります。

 

さらに、上手くいかないというやり方、

自分に合わない世界を知ることができます。

これは次に何かチャレンジする時に、

何らかの形で役に立ちます。

 

私たちの多くが、

チャレンジには失敗がつきものであると頭では理解していながらも、

何事も成功させなければならないというプレッシャーを

自分自身にかけてしまっているような気がします。

 

最初から上手くいくことはそもそも奇跡です。

奇跡は自分にも起こると信じることは大切なことですが、

奇跡を期待することが、

そもそも不幸の始まりだと思います。

 

上手くいくことばかりが成功ではありません。

「チャレンジをする」

そのことによって、

それまで考えつかなった世界が広がることがあります。

 

新しいチャレンジは何かをもたらしてくれます。

 

 

 

リスクをどう回避するか

天災、交通事故などの人災など、

私たちの日常生活を脅かすリスクにあふれています。

そうしたリスクにどう対処するかは、

日常を生活を維持するうえで

非常に大切です。

 

天災を予測することはできませんが、

その後に発生する様々な問題に対しては一定の準備を行なっておくことで

リスクを軽減することができます。

例えば、水、食料、燃料、薬など。

 

交通事故などについても全く回避することはできないかもしれませんが、

信号機のある交差点でも左右の確認を行う、

あるいは車道には出ないなど、

行動を変えることによってリスクを軽減することは可能です。

 

そして、

私たち自身の思い込みというリスクを忘れていけません。

なかでもっとも危険なのは

「自分には関係ないだろう」と思ってしまうリスクです。

 

「自分に関係ない」と考えず、

会社が倒産する、病気になるなど、

常に最悪の状態を想定して、

細心の準備を行うこと。

 

こうしたリスク管理が、

生活を安定したものとしてくれるのだと思います。

 

 

『自らの強みを知る』

ドラッカーは、

『明日を支配するもの』のなかで、

卓越した仕事をするための条件をあげています。

 

最高のキャリアは、

あらかじめ計画して手にできるものではない。

自らの強み、仕事の仕方、価値観を知り、

機会をつかむ用意をした者だけが手にできる。

なぜならば、自らのうるべき所を知ることによって、

単に有能なだけの働き者が、

卓越した仕事をこなすようになるからである。 

 

ドラッカーは、

 ・自らの強み

 ・(自らが得意とする)仕事の仕方

 ・価値観

を知ることなくして、

卓越した仕事はできないと指摘します。

つまり、それらが重なる場所以外では、

その他大勢と同じ仕事しかできないということです。

 

ドラッカーは、

多くの人が自らの「強み」を理解していない、

「強みというより強みならざるもの」しか知らないと

断言します。

 

そして、

強みを知る方法は一つしかないと

続けます。

その方法とは「フィードバック分析」です。

 

何かをすることに決めたらば、

何を期待するかを直ちに書きとめておかなければならない。

そして九ヶ月後、一年後に、

その期待と実際の結果を照合しなければならない。

『明日を支配するもの』

 

ドラッカー

このフィードバックを通じて、

「自らの強みは何か」

「強みをいかにして強化するか」

「自分にできないのは何か」

を知ることができるようになったといいます。

 

卓越した仕事をするためには、

自らの強みを知らなければなりません。

 

『自分の得意な仕事の仕方』

ドラッカーは、『明日を支配するもの』なかで、

 

 自らを変えようとしてはならない。

 うまくいくわけがない。

 それよりも、

 自らの仕事の仕方を向上させていくべきである。

 不得意な仕方で仕事をしようとしてはならない。

 

と指摘します。

 

とはいえ、

「自分の得意な仕事の仕方」と問われても、

即答はできません。

 

例えば、

 ・仕事は一人で行うほうが良いのか

 ・それともチームで行ったほうが良いのか

について考えてみても、

どちらとも言えません。

状況によるのではないかと考えてしまいます。

 

また、

 ・計画を立ててから仕事に着手するタイプか

 ・それともとりあえず着手してから計画を考えるタイプか

についても同じです。

 

ドラッカーいわく、

自分の得意な仕事の仕方で

仕事をしない限り、

成果はあげることはできません。

 

世の中で良いと言われるやり方で

仕事をしても成果があがらないことは確かにあります。

自分にあっていないのでしょうね。

 

これから一週間の間、

自分の得意な仕事の仕方について考え続けてみたいと思います。

『法改正を注視すると未来が見える』

法改正を定点で観測すると、

これからどの方向に日本が進んでいくのか

うっすらとつかむことができるのでないかと思います。

特に社会保険関係は、

生活を密接に関わる法律であることから、

特に重要です。

 

私たちの生活を取り巻く環境がどのように変化していくのか、

それに対して国はどんな対策を講じようとしているのか。

それが各種会議での議論、

あるいは法改正の内容にあらわれています。

 

ドラッカーの言うように、

すでに起こっている変化をつぶさに観察していると、

未来は見えてくるのかもしれません。

 

 

『ふとした瞬間のひらめき』

ふとした瞬間のひらめきほど価値あるものはありません。

どれだけ考えて続けていても、

考えつかなかったことが

ふとした瞬間にひらめくことがあります。

その一瞬のひらめきで一年間のすべての方向性が決まってしまうことすらあります。

こうした瞬間をどれだけ持つことができるかどうかで

人生が変わってしまうのではないかとさえ思います。

 

こうしたひらめきが起こる背景には、

いつくかの理由があるようです。

問題意識、積み重ね、そして幅広い興味・関心。

そして、この3つの前提とリラックスできる瞬間。

これがひらめきを生み出してくれるのかもしれません。

『帰属理論〜学習を継続するためには何が必要か〜』

例えば、試験に合格できなかったという結果に対しては、

様々な原因が考えられます。

 試験が難しかった。

 運が悪かった。

 勉強が足りなかった。

 そもそも自分の能力がない。

結果の原因をどこに求めるかは、人それぞれだと思います。

こうした、あいまいな因果関係を特定の原因に帰属させることを

帰属過程といい、その代表的な理論の一つが、

Rotter, J.B. と Weiner, B. (ロッターとワイナー)による『原因帰属理論』です。

 

 

原因を他者や社会などの「外」に求めるか、

それとも自分という「内」に求めるか。

また、その原因は自分ではどうにもできないものと捉えるか、

どうにかできるものと捉えるか。

 

合格できなかったという結果の原因は、

このようにいくつかのカテゴリーに分けることができますが、

大切なのは、

合格できなったことの原因分析ではなく、

合格に向けて再び勉強を開始するという行動です。

 

自分ではコントロールができない「外」に原因を求めた瞬間に、

行動に必要なエネルギーが高まることはありません。

 

コントロールできるもの、

すなわち「自分」に焦点をあて、

「できること」「変えられること」に意識を向けることが大切です。

 

そして、忘れてはならないのは、

自分のモチベーションに頼らない仕組みを構築することです。

モチベーションほどあてにできないものはありません。

気まぐれで、常に高低を繰り返します。

 

あてにならないモチベーションに頼ることなく、

続けることができる仕組みをつくりあげることは

自己肯定感を維持するうえでも大切なことだと思います。

 

『意志の力に頼らない』

「意志」という言葉には

 

①進んでしようとする気持ち

②物事をやり抜こうとする、しっかりした心の働き。

(出典:三省堂国語辞典

 

という意味があります。

 

それゆえ、

「意志」の力を高めることは

一般的に物事を達成するうえで

不可欠であると考えられています。

 

しかし、

意志の力だけで物事を達成することは、

簡単なことではありません。

 

自分の気持ちを奮い立たせることができず、

決めたことを実行できないこともあります。

 

そんな現実に直面するたびに、

多くの人が自分の意思の弱さを責めてしまいます。

 

でも、

誰もが弱い心を持っているものです。

いつもいつも、

弱い心に打ち勝つことができるほど、

人は強くありません。

 

だからこそ、

意志の力を高めるよりも大切なことは、

弱い心が顔を出した時でも、

やり遂げることができる仕組みを作り上げることです。

 

その仕組みの一つが、

「他者に宣言すること」

だと思います。

 

他者に宣言することによって、

不思議なことに、

「やらねば」

という気持ちが芽生えます。

 

そうした気持ちの背景には

「できないと恥ずかしい」

「できないと思われたくない」

という見栄のようなものがあるのかもしれません。

とはいえ、

「やらなくては」

という強制力が生まれるのは確かであり、

その強制力が、

自分の前に進めてことは間違いありません。